ジョン・ケージ: 4分33秒
https://www.youtube.com/watch?v=Oh-o3udImy8
『4分33秒』(よんぷんさんじゅうさんびょう、4'33”)は、アメリカの音楽家ジョン・ケージ(1912年-1992年)が1952年に作曲した曲である。ケージの作品の中で最も知られており、音楽に対するケージの思想が最も簡潔に表現された作品でもある。 楽譜では4分33秒という演奏時間が決められているが、演奏者が出す音響の指示がない。そのため演奏者は音を出さず、聴衆はその場に起きる音を聴くことになる。演奏者がコントロールをして生み出す音はないが、演奏場所の内外で偶然に起きる音、聴衆自身が立てる音などの意図しない音は存在する。沈黙とは無音ではなくて「意図しない音が起きている状態」であり楽音と非楽音には違いがないというケージの主張が表れている。 偶然に起きる音を聴く時間を、音楽とみなしている画期的な曲
ケージ自身によれば、1940年代から沈黙について考えておりさらに無響室での体験と絵画作品が作曲のきっかけになったと語っている。初演当時から賛否が分かれたが、この作品によって楽器などの伝統的な音だけでなく、あらゆる音を音楽として意識させることになり、多大な影響を与えた。作曲には偶然性の手法が使われ、音楽家が感情や価値判断に影響されずに作曲することを目指した。
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